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2005年 07月 20日
扶桑社及び帝国書院の公民教科書に写真を無断使用され、川村シンリツ・エオリパック・アイヌ氏並びに旭川チカップニアイヌ民族文化保存会は、「抗議ならびに要請」を送付したということです。
そりゃ普通怒るよ。写真もさることながら、キャプションも無茶苦茶だもの。 帝国書院の認識の甘さも非常に駄目駄目ですが、扶桑社の、あたかも例の「振興法」とやらが役に立っていると言わんばかりの恩着せがましい下劣な言い方に当方ぶち切れそうです。 しかもよりによって川村シンリツ・エオリパック・アイヌ氏の写真を使ってそれをやるか。お名前を和訳すると「祖先を敬う人物」だぞ。共有財産返還裁判と河野差別図書差し止め裁判で闘っている方だぞ。北大人骨事件でも活動してらした方だぞ。 どんな気持ちでいらっしゃるだろう。 もう恥づかしくて顔から火が出そうだ。奴らほんっとにシャモの面汚しだよ……。 いいから扶桑社はボーイズラブ物出していろと。妄想と幻想の他者への押し付けはエロ小説の中だけにしろと(妄想と幻想を、妄想と幻想であるときちんと理解した上で楽しむのが、エロ物を楽しむ上での最低限のルールっすよ)。 あれだ。もうなんていうか、恥の上塗りってまさにこれだと。もうどんどん合わせる顔が減って行きますよー。いかに厚顔の私とはいえ、いい加減そろそろ面の皮も大分磨り減ってきましたよー……。 なお、緊急記者会見が以下のように行われます。 転載ですが、7月19日(木)というのは明らかに間違いと思われ、21日のことではないかと。 日 時 2005年7月19日(木) 15:30~ ところ 北海道クリスチャンセンター会議室(札幌市北7条西6丁目) 緊急記者会見の案内と窓口は、川村さんの了承でアイヌ民族連帯の活動を続けている「ピリカモシリ社」となっています。川村さんたちの訴えへの支援・連帯メッセージも受け付けているとの事です。 最後は扶桑社への抗議文。帝国書院へのも入手できれば転載します。 以下転載 2005年7月19日 株式会社 扶桑社 社長 片桐 松樹様 川村 シンリツ エオリパック アイヌ 旭川チカップニアイヌ民族文化保存会 〒070-0025 アイヌモシリ チュウ・ベツ・コタン (旭川市北門町11) 川村カ子(ネ)トアイヌ記念館 抗議ならびに要請 突然のお手紙を差し上げます。 私は、川村アイヌ記念館長の川村シンリツ エオリパック アイヌです。また、私たちは、旭川チカップニアイヌ民族文化保存会(会長川村 以下、「保存会」)を組織し活動しています。私たち保存会は、アイヌ民族の有形無形の文化伝承活動を積極的に行うため1978年に設立し、1984年には国の重要無形民族文化財の指定を受けております。 さて、私たちは、現在アイヌ民族の伝統に基づくチセ(家屋)の建設を行っていますが、全国からこのチセ建設に参加している方などから、「扶桑社の中学校公民教科書に川村さんの写真が載っている」と聞きました。そこで私たちは急いで旭川市立図書館に出向き展示会でそれを確認しました。 貴社の『中学社会 新しい公民教科書』91頁に、川村と「保存会」の子どもを含むメンバーの写真が掲載され、「アイヌの人々」(1997年にアイヌ文化振興法が制定され、アイヌの伝統文化を保護・普及しようとしている)とのキャプションがつけられています。本文には、「このほか、高齢者に対する差別やアイヌ民族やハンセン病の元患者、エイズ感染者への偏見も克服しなければならない。」とあるのみです。 まず第一に、川村本人ならびに「保存会」は、貴社の教科書にこの写真が掲載されることについて、事前にいっさい相談及び了解も受けていないばかりか知らされてもいません。写真掲載を了解した覚えもありません。断りもなく、本人と特定できる写真を掲載することは甚だしい人権無視であり、いかに教科書といえども許されることではあり ません。アイヌ民族には肖像権・プライバシーはないのでしょうか。しかも、「32 私たちの社会に潜む差別」という単元に本人の承諾をとっていない写真を掲載することは、これこそアイヌ民族を侮辱し、差別する行為です。 第二に、キャプションにおいて、あたかもアイヌ文化振興法によって、アイヌ文化が保護・普及されているかのように述べ、また、同法の精神を体現するものとして象徴的に私たちの活動が示されています。しかし、私たちの活動は振興法以前から日本社会のきびしい差別と偏見に抗してつづけてきたものです。また、私たちは、アイヌ民族が保護されることを望んでいると思いません。アイヌ民族の先住権・自決権を否定し、アイヌ民族を文化伝承に閉じ込め、学者のアイヌ研究の対象とするなど文化振興法の問題点を私たちは指摘し、批判してきました。したがって、このようなキャプション付の写真 掲載は、私たちの活動を歪曲し誤った情報を広めることになり、きわめて心外です。まちがった説明は教科書を通してアイヌ民族を知ることになる中学生にあやまったアイヌ民族像、アイヌ民族観をもたせることになります。 取り急ぎ以上の観点から私たちは、無断掲載に抗議します。 貴社の個人情報保護方針(プライバシー・ポリシー)の5.「個人情報の開示・訂正・利用停止・消去について 当社は本人が自己の個人情報について、開示・訂正・利用停止・消去等を求められた場合は速やかに対応します。」とあります。 直ちに謝罪の上、この写真の掲載を取りやめてください。そして、以下の質問への文書回答を川村まで下さるよう要請します。 1.本人の了解なく掲載されたのはなぜですか。 2.なぜこの写真を選んだのですか。その経過を説明してください。 3.この写真は誰が提供したものか明らかにしてください。 4.貴社の個人情報保護方針(プライバシー・ポリシー)に「1.当社は適正かつ公正な手段によって個人情報を取得します」とありますが、今回の写真はどのような手続きで入手されたのでしょうか。貴社のプライバシー・ポリシーには違反していないのでしょうか。 5.川村カ子トアイヌ記念館、旭川チカップニアイヌ民族文化保存会についてご存知ですか 以上の要請について、8月1日までに文書回答を、その後旭川で私たちと話し合いの場を持つことを要請します。 以 上
by sirokanippe
| 2005-07-20 18:55
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