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2009年 01月 22日
米国は日本と同様事実上の一党独裁政権下にある、というのは、割合よく知られた話ですが、オバマ氏に関して言えば、ブッシュとは違うように見える報道がなされていることが、なかなか恐ろしい。朝日しか見てませんが、おおかた他のメディアも似たり寄ったりでありましょう。
この浮ついた気味の悪い空気にはすごく身に覚えがあって、なにかというと、小泉が首相になったときの騒ぎです。 公開恥さらし英語演習。相変はらづ内容の正確さに関しては自信がありません。 以下は2008年6月4日、AIPAC(American-Israel Public Affairs Committee) 総会において、バラクオバマ大統領候補の行った演説から。わたしの闇の奥さんのところから引用です。 なんでこんなことしてるのかというと、わたしの語学力では、ちょっとづつこうやって訳さないと内容が欠片もわからないからです。 ナオミクライン氏がボイコットについて書いた文章やチョムスキー氏の講演などと併せて読むと大変興味深いです。 I will ensure that Israel can defend itself from any threat – from Gaza to Tehran. ガザからテヘラン(イラン首都)まで、イスラエルはあらゆるものから防衛できると保障しよう。 Defense cooperation between the United States and Israel is a model of success, and must be deepened. 米国とイスラエルの防衛協力は成功の手本であり、より深まることだろう。 As President, I will implement a Memorandum of Understanding that provides $30 billion in assistance to Israel over the next decade – investments to Israel's security that will not be tied to any other nation. First, we must approve the foreign aid request for 2009. 大統領になったならば、イスラエルの安全の為、わたしは次の十年間に渡りイスラエルを援助すべく30ビリオン$の出資を行う合意に関する覚書を実施する。他のどんな国も、この繋がりを持ち得ないだろう。2009年、まづはじめに、わたしは対外援助を要求することを認める。 Going forward, we can enhance our cooperation on missile defense. ゆくゆくは、わたしたちはミサイル防衛協定を強化できる。 We should export military equipment to our ally Israel under the same guidelines as NATO. 我らが同盟国イスラエルに、わたしたちは、NATOのガイドラインと同等の条件下で軍装備品を輸出しよう。 And I will always stand up for Israel's right to defend itself in the United Nations and around the world. 米国のなかで、世界中において、わたしは常にイスラエルの防衛権の味方である。 #
by sirokanippe
| 2009-01-22 01:25
| 反暴力
2009年 01月 19日
以下転送です。ここまで無茶苦茶な犯罪が大規模に行われている最中でも、マクドナルドやスターバックス、エスティーローダー、レブロン、メイベリン、ディズニー、ロレアルなどなどの悪逆非道、凶悪無比なならずもの企業が堂々と営業できる状況って、相当に気が狂ってますな。反吐が出ます。
即刻のボイコットを。キットカットなどという縁起の悪いものを受験生が喰うな!あのミッキーとかいう腐れ鼠は以降各家庭出入り禁止の方向で!! みなさまへ(転送・転載歓迎) メディアとイスラエルの共犯―罠にはまっている 私たち ●メディアの偏った報道―視聴者から見るはなはだ しい不公正 11日、日曜日午後6時のNHK「海外ネット」のパレ スチナ報道をみた。一見、ガザ市民の無差別な被害を憂えるトーンではあった。しかし報道時間の7割はイスラエル政府報道官の攻撃理由の説明に費やされ、ハマース側の停戦破棄と反撃の理由にはインタビューさえもない。使われた映像も、ガザ現地からのものは無く(ジャーナリストが締め出されているのだから已む無いとしても)、いつ取材したか分からないイスラエルの垂れ流した覆面ハマースの訓練場面を繰り返し映し出す手法。あたかもハマースが「テロリスト」の代表であるかのように。 これと同じ場面を、かつても観たことがある。9・11直後のアフガニスタン侵攻のときのアルカイ ダ、そしてイラク戦開始時のフセイン「幻の大量破壊兵器」のときである。アメリカもイスラエルも、「敵」を徹底的に悪の象徴として喧伝する手法は、インターネット時代の今日、ナチのゲッベルスを百万倍も凌いで全世界を覆う。NHKと大新聞は(そして民放も)、イスラエルの与えたフレームにすっぽり嵌っている。紛争や戦争を憂えるふりをして、その原因は「敵=テロリスト」にあるという報道の構図は一貫している。 ●イスラエル・プロパガンダの三点セット・フレームハマース(あるいはヒズボラ)やパレスチナ民衆の 攻撃からイスラエルは「自国を防衛する」権利がある。 停戦を破棄しカッサムロケット弾でイスラエル民間人を攻撃しているハマースが悪い。 「国際テロリスト」ハマース、ヒズボラ、イランはイスラエル国家を認めず「地図上から抹殺すべし」 と言っている。 BBC、CNN、NHKのビッグTV局、大手新聞など世界の巨大 メディアは、この三点セットの枠組み(フレーム) の中でガザ空爆やパレスチナ問題を報道・放映して いる。 ●前提の大嘘 この三点セットを批判する前に、二つの大嘘をメディアは触れようとせず暴こうともしない。 第一は、ハマースもパレスチナもイスラエルと「対等の国家」ではない!したがってハマースにもパレスチナにも「国家」や「国防軍」のようなものは存在せず軍事的能力はほとんど無い!片や世界第4位の核軍事力を擁し、クラスターから劣化ウラン弾、 白リン弾、バンカーバスターまであらゆる新兵器の実験場をつくっている戦争犯罪国家である。これに抵抗するパレスチナ人は、まず投石や銃、砂糖などを燃料にした手製カッサムロケット砲。このまったくの非対称な軍事力の差をメディアは対比せず、あたかも「両者対等」であるかのように描き出す。 第二の大嘘は、すべての元凶である「軍事占領」しているという冷厳な事実に触れないことである。パレスチナ人の基本は、全生活を不自由にしている不当な軍事占領に抵抗し戦っているという積年の事実を、すべてのメディアは触れようとしないか掘り下げようとしない!それは欧米が、「国際社会」がそれを認めているからだ。この元凶を隠蔽し続けるかのように全メディアは、これらのことを暴いたり関連付けたりせずに、「過激派ハマースの脅威」を針小棒大に描き出し目先の現象に人々を縛り付けておく。 こうした欧米中心の「国際社会」の大嘘と闘いつづけているのが、この60年のパレスチナ人なのだ! ●イスラエル・プロパガンダ三点セットへの批判 パレスチナ人は、60年間もイスラエルの侵略と攻撃から土地と民族を防衛するために戦ってきたのだ!イスラエルの日常の攻撃、略奪、暗殺、破壊、そして全パレスチナ人への抑圧と弾圧を放映・報道することなしに、イスラエルの「防衛権利」ばかりを誇大に垂れ流すメディア。まるでガザのパレスチナ人に生活防衛の権利などないかのように! 2ヶ月前から停戦を破っているのは、イスラエルだ!昨年11月、12月と幾度も停戦期間中にガザを空爆していたのは、イスラエルだ。停戦期間中にハマースが約束を履行していたことは、イスラエル高官でさえ認めている。ハマースが攻撃を再開したのは、イスラエルが攻撃したあとだ。しかも停戦期間中、イスラエルはインシュリンなどの医薬品から医療備品、食料、電力が途絶えるまでラファやエレツの封鎖を強化してきたのは、ハマースのロケット弾攻撃を阻止するためなのか!ハマース以外の市民を攻撃しないというイスラエルがなぜ、モスクや病院、医師、救急車、救急隊員、国連の学校や職員・輸送車、漁船や女子寮を爆撃しなければならないのか? だれもイスラエルを「抹殺」とは言っていない!ハマースはずーっと前から、「軍事占領しているイスラエルは認めない。せめて67年国境線(グリーンライン)まで撤退したなら、交渉に応ずる」と言ってきた。ハマース指導者が交渉に手を指しのばすと、ミサイルのピンポイント爆撃で爆殺してきたのはイスラエルだ。イランのアフマディネジャドも「地図上から抹殺」と言ったのではなくホメイニ発言を引用して「エルサレムを占領している現在のイスラエル政府は歴史から消え去らねばならない」と述べたのである。メディアは好んでこの「抹殺」を繰り返し、「テロリスト」のイメージ作りを増幅させている。 この三点セット情報を全世界10億の民に流すと、あらゆる虐殺に正当性が与えられイスラエルは大威張りで「テロリストと戦っている」と強弁できるのである。 ●ハマースを殲滅することは、150万人ガザ市民を殲滅すること 「イスラーム抵抗運動」というハマースは、周知のように民生部門で全ガザ住民の生活・教育・福祉を支えている。ヨーロッパをはじめ歴史的な各地のレジスタンス運動と同様、民衆に深く根ざしたハマースをあの人口密集地で殲滅するということは、いま現下で無慈悲に行われているように大虐殺にならざるを得ないことは火を見るよりも明らかだ。ハマースは民間人を盾に使っている…?手で運べる移動式カッサムが市街地にあれば、全民衆が虐殺対象となる。ハマースはガザを実効支配している…?ガザの領空・領海・領土を支配しているのは、イスラエルだ! ●民主主義の二枚舌―欧米は、民主主義を抹殺するのか?ハマースは「まったく模範的で民主的な選挙」(カーター元大統領)で選ばれた正当な政権である。それをはじめから経済封鎖し自治政府を分裂させ政権から追い落としてきたのは、イスラエルだけではなくアメリカ、EU、ロシア、中国、日本だ。「国際社会」の二枚舌こそ民主主義をはてしなく形骸化させている。メディアは一貫してこのダブルスタンダードを当然のように扱い、あまつさえファタ ハとの「内紛」のせいにしてほうかむりしている当の「国際社会」を裁こうとはしない。そして私たちは、この二枚舌の傘の下で無関心を装うことができるのだ。 ●ハマースを口実に、全パレスチナ人を攻撃しているイスラエル 今回のガザ侵攻は、けっしてハマースとイスラエルの「紛争」ではない。西岸では、延命をはかるアッバスのもとで自治政府警察やファタハが民衆のガザ連帯デモを鎮圧しイスラエル占領軍のエルサレムやチェックポイントでの警備・抑圧が強化され若者の犠牲者が急増している。じつはイスラエルは、パレスチナの「抵抗運動」そのものを殲滅したいのである。西岸や450万難民、すべてのパレスチナ人への攻撃だということは、すこし歴史をさかのぼれば分かることだ。しかしこれを語っているメディアはすくない。 パレスチナ人がもはや組織的に抵抗できないように、西岸地区を三つのバンツースタンに閉じ込め、 イスラエル占領軍の巨大な検問所が出入り口をコントロールしアメリカの武器をもつ自治政府警察に鎮圧させている。全長700キロ高さ8メートルの分離壁も「自爆テロ」からイスラエルを守るためではなく、入植地を守るためだけでもなく、なによりもパレスチナ人が占領に抵抗できないように閉じ込めておくために建設されている。 占領に抵抗するハマースの戦いは、全パレスチナ人の戦いだ。西岸でも売国奴アッバスからは勿論ファタハからもつぎつぎと離れ、底辺からハマース支持がひろがっている。どんな虐殺があっても、パレスチナ存在の大義は失われることがない。それは彼らの生存理由だからだ。60年の歴史がそれを証明している。 ●「暴力の応酬」「報復の連鎖」という隠蔽言説 とくに9・11後、この言葉が常套句となった。すべてのメディア、多くの「平和活動家」たちでさえ このフレームの上で「平和」を語ってきた。あたかも憐れみとヒューマニティをもつ「われわれ」こそ「平和愛好者」であり「中立者」であり、まるで「双方」が自分たちの平穏をかき乱したのだといわんばかりである。世界中に不当な支配と闘っている人々がいるのに、日本では皆がみな戦わなくとも「平和」でありうると思いこんで、「紛争」はいけないと目をひそめる。 「あんなロケットなんか飛ばさなきゃいいのにね。そしたらこんな被害も起きないのに…」とある人がため息混じりに言った。またある人は「どっちもどっちだね」と。こういう受け止め方を許している ことが、イスラエル=「国際社会」=メディアたち の共犯の「成果」なのだ。「どっちもどっち」「暴 力の応酬」「報復の連鎖」と言っているあいだ、 「国際社会」の躊躇に促されて虐殺はつづいてい く…。 ●犯罪国家イスラエルに制裁を!戦争指導者を国際 法廷に!そしてボイコットを! イスラエルはテロで不法に占領した60年前の「建 国」以来、軍事的膨張主義で領土を侵略拡大してき た。今回のような抵抗に対する「集団懲罰」は、イスラエルのお家芸だ。それはとりもなおさず、パレ スチナ人の血の犠牲の上になされてきたことであ る。イスラエル発の「反テロ戦争」は「国際社会」 の常識と化した時点で、大量無差別虐殺という正体を白日の下にさらした。そして、このガザ虐殺を9 0%の国民が支持するという、悪魔の国と化したイ スラエルはナチの再来を髣髴とさせる。60年間の 歴史のすべてが、違法・不法・犯罪のデパートのよ うなこの国家を許容してきたのは「欧米国際社会」 である。 650万イスラエル国民のためにも、来るべき国際正義のためにも、世界民衆の未来のためにも、いま こそイスラエルの野蛮を糺し虐殺中止の世界中の声 をひとつにしなければならない。戦争指導者を国際 法廷に引きずり出し、経済制裁を、ボイコットを実 現すべき時だ。 あらゆる人間のいのちと尊厳、正義のために。そのときメディアの役割は甚大だ。 2009年1月13日 パレスチナ連帯・札幌 #
by sirokanippe
| 2009-01-19 22:53
| 反暴力
2009年 01月 16日
「停戦に前向き」なる新聞報道。しかし「停戦」て何のことだろう。生活も誇りも人生もすべてひきつづきイスラエルに手渡して何をされても決して声を上げないならばとりあえづ今すぐ皆殺しにするのだけは勘弁してやるよ」という意味なんだろうな。
それ以外の解釈ができない。そのままかぎ括弧もつけずに「停戦」と書く日本の新聞社はオウムよりも低脳で犬よりも恥知らずだ。 以下転送 1月6日、ジャバリヤの国連学校がミサイルの直撃を受け、40人近くの人が殺された時のことを書いた記事です。すでに10日前のことになりますが、ここに書かれたことは、今もまったく変わっていません(事態はさらに深刻化しています)。ガザでは日々、こうした光景が積み重ねられていっています。 終わることのない葬列、埋葬する余地もない墓地エヴァ・バートレット エレクトロニック・インティファーダ/Live from Palestine 2009年1月8日 昨日の朝、パレスチナ赤新月社の救急車同伴のシフトを終えてから、私たちは国連が運営するジャバリヤのアル・ファフーラ学校に行った。前の日(6日)、家を失って避難していた少なくとも40人の人がイスラエルのミサイルの直撃を受けて殺された場所だ。私たちが着いた時は礼拝の時間に当たっていて、学校の前の道路で祈りが捧げられていた。屋外で祈りが捧げられているのは、パレスチナとエジプトで、これまでも何度も目にしてきている。でも、今は、アル・シファ病院の前で、ジャバリヤのあちこちの路上で、大勢の人が祈りを捧げているのを見るたびに、破壊された多くのモスクのこと、失われた多くの命と避難所のことを考えずにはいられない。昨日、アル・ファフーラ学校爆撃のニュースを聞いた時も、私の頭にまず浮かんだのは、またひとつ安全な(はずの)避難所が失われたということだった。 いたるところに悲しみが満ちている。悲しみと嘆きと、いきどおりが。ひとりが強い口調で「いったい、私たちはどこで過ごしたらいいんだ」と言う。「どれだけ死んだら充分だというんだ? どれだけたくさんの人が死んだら?」 同じ問いが、12月27日以来、繰り返し私の頭の中に響いている。 ファフーラ通りを隔てて学校の反対側、15メートルほど行った道沿いに巨大な穴が開いている。ディーブ一家の家があったところだ。これから焼こうと丸められて並べられたいくつもの丸いパンが、ミサイルの直撃を受けた時に一家が何をしていたのかを物語っている。生き残った家族のひとりが私たちに話をしてくれた。アマル・ディーブは30代の母親で、彼女とほかに9人が死んだこと。その中には2人の男の子と3人の女の子がいたこと。ほかに4人が重傷を負ったこと。その内のひとりは両脚が吹き飛ばされていたこと。 家に近づいていくと、まだなまなましい、強い血の臭いがした。部屋の残骸のいたるところに飛び散った血、いくつもの血だまり。あとでジャバリヤのカマール・アドワーン病院に行き、19歳のアフラーム・ディーブを見舞ったが、彼女は、意識はあるものの、笑みを浮かべることはもとより、応答もいっさいしなかった。付き添っていた女性が説明してくれたところでは、砲弾の破片がアフラームの全身を切り刻み、中には胃に達しているものまであるという。アフラームは家族の10人が死んだのもまだ知らないということだった。 ファフーラ学校の前に戻ると、葬儀の参列者が集まり、死んだ人と死んだ人の体の一部を墓地に、もうこれ以上埋めるところもないほどに込み合った「休息の場所」に運んでいく準備をしていた。葬列には、あらゆる色の旗があった。どの派が主導権を握っているのでもない。集団的懲罰のもとの集団的な悲しみ。同じひとつの、追悼者たちの悲しみ。 狭い通りを進んでいくうちに葬列に加わる人の数はどんどん増えていった。一行はいくつもの集団に別れ、それぞれに別の道を通って墓地に到着した。墓地の入口付近には、以前に作られた墓であることを示す、装飾を施されたセメント板が並んでいる。まだセメントとスペースがある時に作られたものだ。一方、つい最近埋葬された者の墓はただの土盛りで、ごく浅いところに埋められて土がかぶせてあるだけ。もちろん、これでいいと思っている者などいはしない。墓であることを示すセメントブロックもところどころにあるけれど、葉っぱやツタが置かれてあるだけのものが多く、中には、土がほんの少し盛り上がっているだけで、ほとんど墓と見えないものもある。あまりにも詰め込まれすぎていて、どこが墓なのか判断するのさえ難しい。充分な敬意を払うために充分なスペースをとって配置するなど、とうてい不可能な状態なのだ。 「気をつけて、そこを踏まないで」と友人のマフムードが言い、それと気づきようもないほどに小さな子供の墓を指差した。 このおびただしい死の非道さに、私は改めて頭を殴りつけられたような思いに包まれた。殺戮と心理攻撃が始まって12日が過ぎ、私は、バラバラになった死体を見ても、以前ほどのショックは受けないようになっていた。少しずつ無感覚になっていっていた。こういう事態に繰り返し繰り返し向き合わされたほかの人や医師も同じような感覚になっているのかもしれない。今も続けられている虐殺は依然として心底恐ろしいし、瓦礫の下から引きずり出される子供の写真には、ただただ声を失いつづけている。これからも、そんな状態が続くだろう。それでも、死体や手足を失った人やめちゃくちゃになった生活が当たり前のようにあるという現実に、私は順応しはじめていたのだった。 土だけの間に合わせのお墓。急いで埋葬するために、手で地面を掘る人。必要なだけの長さがあるもの──ただの板切れや波形のブリキ板、廃材を組んだもの、ストレッチャーなど──に載せた遺体を運んでくる人。頭上には無人哨戒機が行き交い、100メートルかそこらのところから戦車砲の砲撃音が響いてくる。こんなことはもうたくさんだ。あまりにも、あまりにもひどすぎる。私は泣いた。死んだ人たちみんなのことを思って。心に深い傷を負っているすべての人のことを思って。ガザの人たちはみな、自分たちの血がおびただしく流され、それがこれからも続いていくということを、じっと噛みしめている。 少し前、私はハーティムにこう言われた。パレスチナの人たちのように強くあってほしい、パレスチナの人たちのために、と。そうあろうと、私は努力している。けれども、誰にも想像できないような殺戮の日々は続いている。分断されたガザのほかの場所のことは、私には手が届かない。私はサムニー一家の記事を読み、イスラエルの戦闘機の爆撃を受けた家の瓦礫の下から引っ張り出される女の子の赤ちゃんの写真を見る。イスラエルの爆撃で殺されたこうした人たちの写真を、フォトジャーナリストのムハンマドが撮りつづけてくれている。そして、今日、ハーティムがこう言った。こんなことはもうたくさんだ。ハーティムはとても強いのに。 パレスチナ赤新月社の医療スタッフのニダールが、ファフーラ学校が爆撃された時のことを話してくれた。叔父さんと叔母さんが学校のすぐそばに住んでいて、ニダール自身、爆撃があったその時に、学校にいた友達のところに行っていたのだった。「まさに現場にいたんです。友人たちと話をしている時に、ほんのすぐそこにミサイルが2発……僕とミサイルの間にいた人たちがシールドになってくれたようなものです。みんな、ズタズタに引き裂かれてしまいました。20人くらいの人たちが一瞬で」 ニダールはまだ20歳。私が出会ったパレスチナ人の多くがそうであるように、ニダールもまた、この若さですでに近しい人を失うという経験をしている。今回のとんでもない無差別攻撃よりも以前のこと、ニダールの父親と弟のひとりが、イスラエル軍のスナイパーの銃弾を受けて殺された(パレスチナでは「シャヒード(パレスチナに殉じて死んだ者)になった」というふうに言われる)。その時の出来事にニダールも否応なく巻き込まれたことを、彼の右手が物語っている。「3年前、イスラエル軍が僕たちの住んでいる地域(ジャバリヤ)に侵攻してきた時のことです。ひとりの兵士が僕たちに向かって音響弾を投げつけました。それを拾って遠くに放り投げようとしたんだけど、その前に手の中で爆発してしまって……」 音響弾は、西岸地区のビリーン村やニリーン村で行なわれているような、イスラエルの隔離壁に対する非暴力抗議デモの際によく使われており、多くの若者が、小さいころから、爆発する前に投げ返す術(すべ)を身につけるようになっている。しかし、5本の指の先端がすっぱりなくなってしまったニダールの右手は、ニダールがさほど幸運ではなかったことを示していた。それでも、ニダールは父親や弟よりは幸運だった。そして、ミサイルが撃ち込まれた国連の学校のすぐそばの家にいた2人の従兄弟、叔母の息子たちよりも。12歳と27歳の従兄弟は2人とも死んだ。 複数のミサイルが炸裂したのちのシーンを医療スタッフの立場から見たウサーマの言葉。「僕らが到着した時には、いたるところに死体が転がっていました。30体以上ありました。死んだ子供、死んだおじいさん……あちこちに飛び散った肉片。そして、血。大勢がパニック状態で逃げまどっていて、死んだ人や怪我人を運び出すのもたいへんでした。人間の死体の間に死んだ動物も転がっていました。僕は15人の遺体の搬送を手伝ったんですが、途中で3回、服を着替えなければなりませんでした。あそこにいた人はみな、国連の学校なら安全だと思っていました。そんな人たちを、イスラエル軍は冷酷無惨に殺したんです」 パレスチナ赤新月社のボランティアスタッフ、ムハンマド・Kは、ファフーラの避難所が爆撃された時には別の場所にいた。「ジャバリヤの国連のG学校で、家を失って避難してきていた人たちに話を聞いていました。どれだけの数の人がこの学校に避難しているか、ひとりひとりがどこから逃げてきたのか、逃げてきた正確な状況・理由、この学校でどのくらい安全だと感じているか、そういった聞き取り調査をしていたんです。僕たちがまだそこにいる時に、爆発音がして、もくもくと煙が立ち昇るのが見えて、いったいどこがやられたんだろうと思っていたんですが……それがファフーラの学校でした」 -------------------------------------------------------------------------------- エヴァ・バートレットはカナダ人の人道活動家、フリーランサー。2007年、西岸地区の各地に8カ月、カイロとラファ・クロッシングに4カ月滞在。2008年11月に第3次フリー・ガザ運動の船でガザに到着したのち、現地にとどまり、国際連帯運動(ISM)の一員として活動を続けている。現在、ISMメンバーは、救急車同伴活動を実施し、イスラエルのガザ空爆・地上侵攻の目撃証言を現地から発信している。 原文:"Too much to mourn in Gaza" Eva Bartlett writing from the occupied Gaza Strip, Live from Palestine, 8 January 2009 翻訳:山田和子 #
by sirokanippe
| 2009-01-16 23:03
| 反暴力
2009年 01月 16日
恥さらし公開英語演習シリーズ。いちおう取り組み終わりましたが、特に最後から二センテンス目あたりが怪しいです……。
下のほうに、 「イスラエルはこれで平和を得ることはない」チョムスキーは言う。「無論、平和にはならない。凡ての人々は平和を望む。ヒットラーでさえ平和を望んだのだ」 という一文があります。まったくそのとおり。 原文はこちら。講演はここで聴けます。 Chomsky Condemns U.S. and Israel For Civilian Deaths in Gaza Stripアメリカとイスラエルによる、ガザ地区における市民の死者についてチョムスキーは訴える。 By Elijah Jordan Turner イライザジョーダンターナー ASSOCIATE NEWS EDITOR アソシエイトニュース編集者 January 14, 2009 2009年1月14日 At a talk last night about the current situation in Gaza, Professor of Linguistics Noam A. ノームAチョムスキー言語学教授は昨晩ガザにおける恒常的な状況について話した。 Chomsky came down hard on Israel for its frequent violence against Palestinian civilians and chastised the United States for enabling the Jewish state to carry out these actions with impunity. He also used the opportunity to touch upon broader issues in the Israeli-Palestinian conflict. チョムスキーはイスラエルのパレスティナ市民に対する頻繁な暴力を糾弾し、ユダヤ国家にこれらの行動を大っぴらに実行する権限を与えている米国を非難した。かれはまた、イスラエル、パレスティナ間の軋轢の問題について触れた。 The talk, which took place at Sloan’s Wong Auditorium, was part of the Center of International Studies’ Starr Forum lecture series この講演は、スターフォーラム連続講義で国際学の中心としてSloanのウォン大講義室でなされた。 Chomsky, who first made a name for himself in the fields of linguistics and psychology, is well-known in the political community for his strong criticism of Israel and its supporters. 言語学と心理学において極めて著名なチョムスキーは、かれの強いイスラエル非難とかれのサポーターたちによる政治的な繋がりでよく知られている。 Word of a lecture by Chomsky always spreads fast, so it was no surprise that when he took the podium just after 4 p.m., the room’s nearly three hundred chairs were all occupied — with more watching a video feed in the lobby. チョムスキーの講義した言葉は常に早く広まる。丁度午後四時に演壇に居たときに、その部屋の300近い椅子はすべて埋まっていたことは、――ロビーでは多くの人々がビデオ映像で講義を聴こうと集まっている――驚くには値しない。 His antipathy toward Israeli actions was immediately clear as he opened his remarks by referring to Dec. DEC(ボイコット)に関して公開した発言を見ても、かれのイスラエルへ向けた抗議行動は迅速で明瞭だ。 27, 2008 as the first day of the “U.S.-Israel attack on helpless Palestinians” in the Gaza Strip. 2008年12月27日、「絶望的な状況に置かれているパレスティナの人々に対し、アメリカとイスラエルが」ガザ地帯に攻撃を始めた日である。 Calling the military and media campaigns meticulously planned, he likened current Israeli actions in Gaza to its attacks in Lebanon during the summer of 2006. 軍隊及びメディアキャンペーンは細心の注意を払って、ガザに於ける恒常的なイスラエルの諸行動を、2006年夏の間中行われたレバノン攻撃のようなものであるという印象を植え付けた。 Both actions have come under fire for large numbers of civilian causalities and with allegations of disproportionate use of force, while Israel has maintained that its actions have always been aimed at militant targets. いづれの行動も戦火の下に夥しい数の市民が居て、過度の軍事力が投入されている疑いがあるが、これらの攻撃の間ずっと、イスラエルは常に過激派をターゲットとしているということになっている。 Chomsky, however, stated that the months of planning behind the ongoing incursion mean that one can be confident that all Israeli actions have been done purposefully. チョムスキーは言う、しかし、ずっと続いてきた侵略行為に隠れてこれらは数ヶ月前から計画されていたのだから、凡てのイスラエルの行いは意図的であったのだと確信できる、と。 He claimed that the Israelis intentionally scheduled the initial bombardment at a time when children would be returning from school and adults would be milling about the streets. かれはイスラエルの計画が、そもそも子供が学校から帰り大人は粉を挽くために道端に出ている時刻を択んだ爆撃である点に注目する。 He then proceeded to recall two incidents in which ships with humanitarian aid were prevented from reaching the Gaza Strip. Chomsky noted that the ships “intended to violate Israel’s criminal blockade” around the Gaza Strip, and that the Israeli government “provided routine lines,” saying, among other things, one of the ships encroached on its waters without establishing proper communication. 二回に及び人道援助の為の船がガザ地帯に着く前に妨害された事件について、チョムスキーはこれを、ガザ地帯における「暴力的なイスラエルの意図による犯罪的な封鎖」と記し、そしてイスラエル政府は「あらかじめルーティンワークとして準備していた」と言う。うち一艘など適切なコミュニケーションも為されずに公海で侵入されたのだ。 “Even though ramming a boat in international waters is worse than piracy off the coast of Somalia,” said Chomsky, “the event was hardly reported.” 「公海のただなかでボートがぶつけられるという、ソマリアの海賊を相手にするより悪い状況さえも」チョムスキーは言う、「この出来事はなかなか報告されない」 Later stating that the U.S. media, just like any other media, is frequently a reflection of the norms established by its government, he ultimately concluded that the Israeli actions — and the underreporting of them — were nothing new. アメリカメディアは遅れに遅れて報道を始めたが、丁度他のメディアと同様、政府の作ったノルマに応じたものを頻繁に流すのみ、イスラエルの行動――実態より控えめにされた――は、基本的に、今に始まったことではないと結論づける。 “At most they should be greeted with a yawn,” he said. 「多くの場合それはあくびをしながら迎えられる」彼は言う。 Chomsky grasped for an appropriate word to describe the magnitude of Israeli actions. チョムスキーはイスラエルの諸行動を表現する適切な言葉をこのように把握している。 Dismissing the words “terrorism” and“aggression” as insufficient, he recounted past Israeli incursions into Lebanon and called the current attacks “familiar”in capturing the magnitude of the Israeli offensive. 「テロリズム」及び「武力攻撃」なる不適当な言葉を退け、かれはイスラエルがレバノンへ侵入したこと、そして「お馴染みの」と呼ばれた現在の占領下のイスラエルの攻撃の規模を詳しく説明した。 He also flashed back to the 2005 Israeli disengagement from Gaza, when Israel removed its settlements from the area. かれはまた、2005年におけるガザ地区の入植地を除去するイスラエル撤退を提示した。 “Ariel Sharon, the patron-saint of the disengagement,” he said, “thought it had made more sense to convert Gaza into the world’s largest prison.” 「撤退計画の守護聖人であるアリエルシャロンは、」かれは言う。「これを通してガザが世界最大の監獄となる方向をより一層強化した」 At the same time, Chomsky criticized Israel for setting its sights on the West Bank, where he believes it hopes to annex land carved out by settlements and a barrier currently under construction. しばしばチョムスキーは、イスラエルが植民地及び建設中の障壁によって西岸の土地を併合して獲得することを目論んでいると非難する。 He added that, on top of that, Israel hopes to acquire land in the Jordan River Valley on the eastern edge of the West Bank and fragment Palestinian land through settlements and checkpoints which “make life impossible.” 加えてかれは、これらの頂点に、西岸地区におけるヨルダン大河の東岸の土地を入手し、残されたパレスティナ人の地では、植民地とチェックポイントによって「生活を不可能にする」イスラエルの望みがあると言う。 Meanwhile, Chomsky said that Israel continued to kill and harass the inhabitants of Gaza, with U.S. support, even after the disengagement. After Hamas was elected to a majority of seats in the Palestinian Legislative Council, Israel instituted a blockade on Gaza. 一方でチョムスキーは、撤退以降においてさえ、イスラエルは米国の援助を受けてガザの住民たちを殺し散々苦しめてきたと述べる。ハマスが択ばれパレスティナ評議会の議席の多くを占め、イスラエルはガザ封鎖をはじめた。 “This was the cost of disobeying the demands of the master,” Chomsky said. 「ご主人様の言うことに従わなかった罰です」チョムスキーは言う。 Chomsky’s harshest criticism was reserved for the unwavering relationship between Israel and the United States, which he frequently termed “outlaw states.” At many points throughout his speech, Chomsky recalled elements of the U.S.-Israel relationship, including occasions on which the United States has used its veto power to block U.N. Security Council resolutions condemnatory of Israel. チョムスキーがもっとも厳しく非難するのは資金によるイスラエルとアメリカの強固な関係だ。かれが頻繁に使う言葉は「ならずもの合衆国」だ。かれの講演の多くのポイントを通して、国連安全保障理事会がイスラエルを断罪するのを拒否権によって米国が妨げている状況を含めて、チョムスキーは米国とイスラエルの結びつきを指摘している。 Noting the hundreds of Palestinian civilian casualties in the ongoing attacks, he criticized the United States for initially declining to back a U.N. ceasefire. 進行中の攻撃で何百ものパレスティナ市民が犠牲となったことに注意し、かれは米国が国連の停戦決議を後退させたことを非難した。 He was also unhappy that Barack Obama sympathized with the Israelis. He blamed the United States and Israel for breaking the Hamas-Israel ceasefire agreement established in June, as well as thwarting multiple peace plans that have surfaced over the past decade. かれはまた、バラクオバマがイスラエルに共感していることを不幸とする。かれは六月に締結したハマスとイスラエルの停戦合意が破棄されたのは米国とイスラエルの所為であるとした。過去十年に渡り表面化した多くの平和的計画が阻止されてきたように。 Still, while Chomsky argued that Israel has preferred expansion to security, he declined to say Israel does not aim to make peace. 更に、ノームチョムスキーはイスラエルが推奨してきた安全の為の拡大に怒りを抱いている。かれはイスラエルが平和を望まないとは述べなかった。 “It’s not that Israel doesn’t want peace”, said Chomsky. “Of course, it wants peace. Everyone wants peace. Even Hitler wanted peace.” 「イスラエルはこれで平和を得ることはない」チョムスキーは言う。「無論、平和にはならない。凡ての人々は平和を望む。ヒットラーで さえ平和を望んだのだ」 Chomsky’s solution to the decades-long conflict requires the United States to join the rest of the international community in condemning Israel for its actions against civilians. 数十年の永きに渡る軋轢に対し、チョムスキーの考える解決策は、市民に対してのイスラエルの諸行動を非難する世界的なコミュニティーに米国が加わることを必要とする。 Indeed, he stated that although Hamas rocket attacks have been criminal, the Israeli use of force in the ongoing conflict has not been justified because there are alternative options. 実際、ハマスのロケット攻撃は犯罪ではあるが、別の選択があるのだからイスラエルの戦闘に使用している武力は不正であるとかれは明言した。 “Israel has a straightforward route to defending itself: end criminal actions in the occupied territories”, he said. 「イスラエルは紛れもなく占領下のテロリストたちの犯罪行為の数々を終わらせることを妨げる道を歩んでいる」かれは言う。 Among other things, Chomsky hopes Israel will end the blockade on Gaza and accept offers by Arab neighbors to establish a Palestinian state on borders close to the Green Line. とりわけ、イスラエルがガザ封鎖を止め、近隣のアラブ諸国の要請を受け入れグリーンライン間際にパレスティナ国家の境界を定めることをチョムスキーは望む。 Concluding, he said a Israeli military victory in Gaza would leave Israel with an image as a “blood-stained monster.” 結びとして、かれは、ガザにおけるイスラエル軍の勝利は「血塗られた怪物」というイスラエルのイメージを残すことであると述べた。 “Supporters of Israel are in reality supporters of its moral degeneration,” he said. 「イスラエルの援助者たちは倫理を退廃させる真の援助者なのです」かれは語った。 Video of the lecture should be posted online at http://web.mit.edu/cis/starr.html この講義のビデオはオンラインに投稿されており、ここで見られる。http://web.mit.edu/cis/starr.html #
by sirokanippe
| 2009-01-16 17:16
| 反暴力
2009年 01月 16日
週末はストリートで会いましょう。
殺されているのはかれらですが、壊されているのはかれらだけではない! 結局のところ、いま砲撃され、手足をもがれ、食料も水も燃料も絶たれて、頭を打ち抜かれているのはあのひとたちであると同時に、わたしたちの社会なのだ。 全身を焼かれ、内臓と脳みそを地べたに撒き散らし、瓦礫の下に生き埋めにされ、ちりぢりばらばらにされているのはわたしたちの社会なのだ。 わたしたちがここ100年の間苦闘に苦闘を重ねてひとつづつ勝ち取ってきたあらゆるもの、人間をかろうじて人間たらしめるものが、いま化学兵器や銃弾や爆弾の雨に晒されている。 「非戦闘員を殺さない」「病院を爆撃しない」「救急車を撃たない」「赤ん坊を殺さない」 こうしたあらゆるコモンセンスが、いまも尚、結局のところコモンセンスなどでは到底なかったことを、わたしたちは改めて見せ付けられている。 イラクでの米国の振る舞いそのままの蛮行の数々、結局イスラエルは中東における米国の出先機関なのだろうかと、いまさらのことを思う。 湾岸戦争、経済制裁、イラク侵略。あらゆる種類の宗教の信仰を認め中東のなかでは性差別の非常に少なかった、まづなによりも医療と教育に国の力を注ぎ込んでいた、医療水準の中東一高かった国を、わたしたちは簡単に滅ぼしてしまった。 あれと同様のことをこれからもわたしたちは幾らでもやるつもりなのだろう。 さて週末の札幌はデモです。とにかくデモです。 日にちがなく緊急のことですので、ご無礼を承知でガザ関連のブログにトラックバック申上げております。みなさま、貴重な情報をいろいろとありがとうございます。 以下はこのところ自分の正気を守るために日参している(すみません)「イルコモンズのふた」さんのこの記事から孫引き。 「賭けとおし、つらぬいて運命を生きる。そのためにつまらぬ目にあい、不条理に痛めつけられても、それはむしろ、嬉しい条件として笑って貫きとおす人間でありたい。ふりかかってくる災いは、あたかも恋人を抱きいれるように受ける。人間のノーブレスだ。逃げない、はればれと立ち向かう。それが私のモットーである。これからも私は、あらゆるかたちをとって抵抗し続けるだろう。ここに打ち出されているのは、もちろん文字だけであるのだが、私の場合、言葉と行動はいつでも一体であり、生活全体である。今までの歩みをふりかえって慄然とするが、ますます決意は固いのである。」 岡本太郎。至言ですね、かくありたいが、かくあれない己を抱えつつも、かくありたいと願って。 以下転載転送大歓迎。 大虐殺はいつまでつづくのか!(転送歓迎) ●虐殺攻撃20日目。増え続ける死者 1033名(内、子ども 335、女性 100)、負傷者 4850、重態 500。死者の数には、瓦礫の下敷きになっている者たち、治療も受けられない重症の子ども、瓦礫に残されている遺体の数はカウントされず入ってない。日々増え続ける膨大な数の負傷者。救急隊員や医師も殺害され、貧弱な医療設備。地上にばら撒かれている虐殺死体! ●イスラエル軍は、UNRWA本部への攻撃後、500人収容されている赤新月社(赤十字)にも攻撃しました。 ●恐ろしいのは、ガザからの配信が急速に減ってきていることです。一方、地上戦のあとNHKや朝日新聞のトップニュースからは消えていきました。 ●たんなる日常生活で生きている無防備の住民を、ミサイルやファントム戦闘機、劣化ウラン、白リン弾、その他の新兵器を縦横無尽に使った重武装の国防軍が襲いかかる。ほしいままに虐殺をつづける…。それが隠されている。白昼公然とこんなむごい蛮行を許しているこちら側の「国際社会」は、ガザのパレスチナ社会以上に崩壊しているのかもしれない…。 あすは、札幌からガザへのインタビューを試みます。 ●17日(土)は抗議集会です!(自治労会館、午後1時半から4時) 生々しいビデオも写します。写真展もやります。アピールもあります。 的確な現状分析ビデオもあります。 ●4時20分から抗議デモです!声を張り上げて、爆撃を阻止しましょう!(テレビ塔解散) (ローソクもあり。隊列さえ乱さなければサウンドもオドリもOK。TV取材もあります。 会場を持ってきたプラカードでうめましょう!) ●個人賛同もお願いします!(時間がなく団体の決定が得られません。一口1000円) ●17日は国際的に抗議行動がひろがります。呼びかけてください!!! イスラエルのガザ封鎖・空爆・侵攻阻止!緊急抗議集会実行委員会 #
by sirokanippe
| 2009-01-16 03:23
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