カテゴリ
散策路
ライフログ
以前の記事
2011年 03月
2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2009年 05月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2007年 10月 2007年 08月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 02月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 09月 25日
先日のライブから、秘密の花園を何度も何度も聴いてまして、そろそろ歌詞カードがあれば歌える歌が出てきました(笑)。
以下は、「秘密の花園」は原作と某映画のみ、ミュージカルは未見、というか「劇団ひまわり」自体全然知らない、ミュージカルの素養もゼロの、単なるザバダックファンのメモです。 吉良さんの仰るには「なけなしのケルト魂を振り絞って書いた」このサントラ、確かにファンなら一発で判る吉良節全開であると同時に、ケルト音楽の魂がしっかり息づいている音です。 そして小峰さんの歌詞の美しさ。「劇団ひまわり」のミュージカル用の曲ですので、いつもに比べて遥かに平易でストレートな歌詞。ですが光と命を力強く歌い上げる小峰節の輝きは見事。 1 Highland Air ライブで聴いたその日にCDを最初にかけた時は、アコーディオンとギターが炸裂した瞬間込み上げるものがありました。まだ冷静に聴けません。 ロウ・ホイッスルの遠い風のような響きから一転、力強く大地を叩くドラムス。そしてアコーディオン、フィドルとギターが炸裂し高らかに歌い、上から被さる吉良氏のコーラス。おなじみライライ系。 北国の迸るような鮮烈な春のはじまり。雪解けの水と春の光、迸る生命。土の匂いと芽吹く木々。 因みにライブでガチガチになって吹いてらしたのは、この前奏(笑)。はらはらしましたが、えーと微笑ましくて大変可愛らしかったです。 2 Moor ややカラクを思い出させる音。力強い三拍子。 石川由依氏の声は優しげでまろやか。歌詞の清冽な痛切さによく調和してうつくしい。しかし情感が足りないと思うのは小峰さんや上野さんに慣れたZABAファンのたわごと。 このひとはこのひとで、非常に良いです。好きです。 3 楽園 ケルトとロックを重ねたような前奏から、一転して吉良さんらしいロック。このポジからネガへ一気に転換するところが、輝く春と、妻を失ってから心が凍ったままのクレイブンとの乖離を象徴するように聴こえる。 岸祐二氏の声はよく響く喇叭のようで、伸びやかでうつくしい。吉良氏のファンとしては実は物足らなさがあるが(痛切さと情感ということになると、どうしても)、ミュージカルのなかで、役者としてこの歌を歌うのだから、これでよい。このひとは低音部より高音部のほうがよく響く。 コーラスの入り方が美しい。恐らく岸氏の本領は、後半の盛り上がり。高みを目指す声が素晴らしい。 山中美奈氏。岸氏に比べると弱いが、笛のような優しい力強い声。歌詞によく似合う。 4 鍵 愛別離苦を経験した者には辛い歌。三人のコーラス部分が胸に刺さる。若い声。最後のほうのコーラスに吉良氏の声。どうも私本当にこのひとの歌が好きならしい。耳が拾ってしまう。 5 ヒースの丘 クレイブンは多分この物語の主役ではなかろうか。 吉良さんの声で聴きたいなあとどうしても思ってしまうが、岸氏は岸氏で素晴らしい。(ていうか、バックで歌ってるひと多分吉良さんだと)(どうしても耳がそちらに吸い寄せられてしまうのですが)(この歌に限って言えば吉良氏のほうが、ということです。無論個人的な好みです) 愛別離苦を経験した者には心臓に来る歌NO1ではなかろうかと。 「それは落ちてゆくだけの砂時計」の辺りは小峰節&吉良節最高潮。最初に吉良さんの歌でライブで聴いたときは危うく泣くところだった……。 6 春のJIG ケルトとロックの見事な融合。 これもライヴが非常に良かった。踊りだしたくなるような。吉良さんはジグのジグたる所以を知らずに作ったということで、ライブではジグの何たるかをフィドル奏者さんに解説してもらってから 吉良さん「なるほど。そうだったんですか。全然知らずに作ってました」 フィドラーさん「ちゃんと立派なジグです」 場内爆笑。 二回目の演奏のときは、演奏前に「演奏するので精一杯になってしまうので、みなさんで「ヘイ!」でも「ハイ!」でも「おえっ」でも良いですから合いの手を入れてください」と。結局演奏中に客席に向かって「次です!」と叫び、リード。客席からしっかり声出してきました。楽しかったです。 CDでは矢張りなにより壺井氏のフィドルと共に歌う小峰さんのアコーディオンが白眉。楠氏のドラムス、そして吉良さんのギターが確実に快調に飛ばす。 7 太陽の芽 曲調は跳ねるように明るく、如何にも子供さんのミュージカルという感じの歌。しかしただ明るいだけの歌にはならないところが流石。ベースとドラムスがしっかりと支えていて安定感がある。 8 扉をさがして これもZABADAKファンには細胞レヴェルまで馴染んだ音。ええもう大好きですよ私。ヴォーカル健闘。 惜しむらくはコーラス、「ほら」や「もう」という歌いだしが若干聞き取れないのと、メロディがやや不明瞭。譜を見ないと正確なメロディーが判らない。 間奏部は繊細で力強い。そこに被さる力強いコーラス。この間奏部は紛れも無いZABADAK。 最後は岸氏。伸びやかで美しい。 9 THE SEACRET GARDEN 優しげな綺麗な柔らかい声。笛のよう。コーラスとの重なり方が雪解けのころの風を思わせる。置いていってしまったひとの歌。見守る者の、死者の声。 10 命のありか 紛れもない生命賛歌。若松克弥氏(多分声変わり前の子供さん)健闘。この時期にしかない声。やや無理を感ずるところもあるが、いやしかし、健闘。歌詞としっかり格闘した跡を感じる。 そして岸氏。多分このひとの本領はこれじゃないかと。「息を吸い確かめて」以降、圧巻。これ生で聴いたら多分間違いなく私の涙腺は持たない。素晴らしい。これはもう、岸氏のための曲ではないかと思うほど。クレイブンとコリンの再生の瞬間。 ドラムスとギターがしっかり根底を支えて素晴らしいです。 11 命のありか 小野賢章氏。若い少年の声。あの物凄い岸氏の歌を聞いたばかりでは如何にも分が悪いが、透明でデリケートな柔らかい歌声で、健闘。 吉良さんのギターが包むようで美しい。 にしても、だ。これらの曲の土台を一週間で書き上げた吉良さんって何者なのでしょうか(汗)。
by sirokanippe
| 2005-09-25 23:31
| 芸術
|
ファン申請 |
||