カテゴリ
散策路
ライフログ
以前の記事
2011年 03月
2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2009年 05月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2007年 10月 2007年 08月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 02月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2010年 10月 01日
ヤスニITTで注目を浴びているエクアドルのコレア大統領ですが、先日のクーデターにつきまして、現地の報道がYOUTUBEなどに出ていた模様。バックに聞こえる人々のシュプレヒコールは、ラテンアメリカ圏でおなじみの「団結せよ、されば負けない!」ですね。反G8で札幌の街路にも響いた、かの地域共通の合言葉。
にしても「大統領を殺したくば、私はここにいる、さあ殺してみろ! 民衆は私と共にある!」って。かれもすごいですが、きっちり応えて見せた「民衆」もお見事です。 それにしても日本の報道見ていて首を傾げたくなるんですが、未だに原因を「給与待遇の問題」にしているのがなあ。ストライキとか上司を監禁とかならともかく、議会と空港を占拠し大統領を襲撃、軟禁する労働争議があってたまるか。テレビ局の正面玄関を破壊して前大統領派が四十人も乱入したのはもっと変だ。どんな労働争議だよ。大統領襲撃の場面を撮ったジャーナリストが暴行を受けてデータを削除されたり逮捕されたりする労働争議……。書いてておかしいと思わないのかなあ、海外情報を担当している日本のメディアのみなさんは大脳がないんじゃなかろうかと昔から思う。思考力以前の問題だもの。 えーとですね、このブログはほぼ休止状態なので常に読んでらっしゃる方はいらっしゃらないと思うんですが、まだ結構検索ロボットは拾ってくれるので。少しでも多くの方の目に触れればと思い、無断転載でほんとに申し訳ないのですが全文引用させてください。日本語の情報では、こちらさまが信頼できそうだと思いましたので。わたしは英語は中学生並でスペイン語に到っては一行もわかりません。ですが遺伝子組換え作物の反対運動に関わっていた関係で、ラテンアメリカの状況はほんのりと知識があります。だから以下のお話はかなり信頼できそうだと思いました。少なくとも、日本のメディアの1000倍以上は。ブログにはニュース映像の詳しい説明などもありまして、大変貴重なお話がたくさんですから、是非お読みになってください。 てゆか、ラテンアメリカでずっと繰り返されてきたことなんですよね。ああまたか、って思いましたもの。もし、これの背後にアメリカが居たら、ほんとに「歴史は繰り返す」になります。今度はやられなかったけど。報道してたひとたちもほんとにお見事。ブラボー! 以下八木啓代のひとりごとさんより全文転載(ほんとすみません)。 エクアドル「クーデター未遂」の裏 さて、これから「あれはクーデターというほどのものではなかった」という報道が、エクアドル民放(富裕層の所有)中心に、一生懸命なされるものと思います。米国と日本のメディアもそれに追随するでしょう。というか、既に一部で出ています。 コレア大統領が、給与削減に抗議した警官のデモを説得しているときに、挑発的な言動を取ったため、警官が怒って催涙弾を撃った.....それで、病院に運ばれたあと、その病院を警官隊が包囲している状況だったのを、軟禁と報道されたにすぎない.....という話に、ですね。 10年前ならそういう報道操作はそれなりに有効でしたが、残念ながら、いまはYouTubeとUstreamの時代です。すべては「見られる人には見られる状態」だったのです。 たとえエクアドル国内でちゃんと報道していたのが、エクアドルTVだけだったとしても、ちゃんと根性のあるジャーナリストはそこにいた。 ええと、明らかに状況は違いました。 警官と軍の一部が、空港と議会を占拠したのです。 そして、大統領は明らかに危険を感じ、クーデターの意図があると認識したからこそ「大統領を殺したければ、ここにいる、さあ殺してみろ。民衆はこちらの側だ!」と官邸のバルコニーから絶叫する事態になった。 だからこそ、民衆は投石で警官隊に応酬したのです。 その後、大統領が、説得のために街路に降りたところを催涙弾を撃たれ、病院で軟禁状態になった。ここでも、彼は命の危険があることを、病室から発信しています。 同時に事態を報道していたAFPのカメラマン2名が警官に暴行を受け、撮影した写真の消去を強要されたほか、やはり逮捕されたジャーナリストもいた模様。 そして、それからしばらくたってから、軍の最高司令官は「軍は憲法を遵守する」と明言。大統領奪回のために軍が動いて、銃撃戦の末に大統領は救出されたのですが、この、コレア大統領が「拉致監禁」されてから軍が実際に救出に動くまでのタイムラグ、つまり、10時間という時間の間に、「軍がどっちにつくか」という政治抗争がなされ、そのうえで、最終的に、軍上層部が大統領側につくことを決定し、クーデターが回避されたというのが、真相だと思います。 そういう意味で、コレア大統領に生命の危機があったのは事実でしょう。 この間、この一部始終をUstreamで流していたTVエクアドルに、ルシオ・グティエレス前大統領の顧問弁護士パブロ・ゲレーロ氏が40人ほどで押しかけ、放送を妨害しようとしたとのこと。この襲撃で、エクアドル放送のガラスの正面玄関は破壊されたそうで。 こういったことから、このクーデター計画の黒幕が、前大統領ルシオ・グティエレスであると、コレア大統領は非難しています。 いち早くフィデル・カストロ元首相が、このクーデターは未遂に終わる、と断定したのは、単に話がショボいからではなく、コレア大統領の支持層の厚さなど、種々の状況から、エクアドル国軍上層部が今回はクーデター側にはつかないだろうという確証を得ていたのでしょうね。 いや、実際、YouTubeとUstreamで、実情バレバレでしたから、これでコレア大統領が監禁されたままで、「コレア大統領に対して高まっていた民衆の不満を代弁する形で、最終的に軍が出動。大統領は亡命して、前大統領が出てきて事態を収拾する.....」という筋書きは、もろく崩壊しましたわな。
by sirokanippe
| 2010-10-01 18:41
| 反暴力
|
ファン申請 |
||